mihoko&gin-blog

猫との暮らしや製作した作品を紹介ながら日常も綴ってます。

日本画と私

日本画・無料体験

日本画との出会いは市内で行うという宣伝がされた日本画描いてみませんか、というワークショップでした。参加費無料、汚れても良い服でお越しください。電話での予約をお願いします。

こんな感じの事が記載されていたと思います。暇があれば常に絵を描いている私は日本画に興味をもち、ワークショップへの参加予約をしました。

体験当日は参加者が結構いまして、隣との距離が近かったように思います。用具はすべて用意されていてお手本を写し描きして着色するという体験でした。

ここで私は少し残念に思った事があります。「お手本を写し描きする」というところです。限られた時間の中で行う体験なので仕方のない事なのでしょうけど。

自分の好きなものとまで言わないけれど、何かをデッサンするところからじゃないのだと思いました。先生が3人いて「描き終わったら見せるように」と言われました。

別の先生には描き終わったものにはサインを入れて自分が描きましたとすると良いよと言われました。言われた通りに自分のサインを入れていたら別の先生に「サイン入れる前に見せろって言ったでしょう」と言われました。

先生が複数いる場合、しっかり流れを決めておいてほしいものです。正直この時は日本画を習おうという気はありませんでした。

体験が終わったあとに手渡されたのは日本画教室の案内です。絵には数学のような解が存在しないにしても複数いる先生に違う事を言われると私の頭は混乱してしまう自覚がありました。

日本画には確かに興味があるのだけど、どうしようと悩む事数ヶ月。日本画教室に通いたいことを親に言ってみたら、私のやりたい事に反対などしたことない親は行ったらいいじゃないと言いました。

受講料無料との事でしたので、体験から半年後くらいから教室に通うようになりました。やはり絵を描くのは楽しいです。

日本画と洋画

日本画と洋画と言っても洋画について私が知ってる事はほぼありません。

日本画は狭義では明治維新から第二次世界大戦終結までの77年間、油彩に依らず毛筆画や肉筆画などの旧来の日本の伝統的な技法や様式によって育てられた絵画を指します。これに対して油彩は「洋画」と呼ばれていました。

日本画は広義では明治維新前のものや第二次世界大戦後の物にも拡張して呼ぶこともあります。主題や様式において日本的特徴をもつものを意味するのか、油彩技法が到来する以前に日本で制作された図画一般までを指すのか定義が曖昧なままに使われることも多いのです。

因みに「日本画は1870年代にヨーロッパからもたらせれた油彩画を西洋画又は洋画と呼ぶことに対してそれまでの日本にあった図画に対して用いられた用語です。

 

色々と書きましたが日本画の先生曰く

日 本 画 と 洋 画 の 違 い は 

絵 の 具 の 違 い だそうです。

新しく習いに来た方に必ずこれを言っています。

油絵具で描くのが洋画、岩絵具で描くのが日本画だと。

 

日本の教育、高等学校までの美術教育で日本画を教えることはまずありません。このような技法や絵の具がありますという説明程度はあるかもしれませんが。芸術学科などの専門的な学校じゃない限りは、画材が高価なことと専門の教員の確保が難しいでしょう。

油彩も義務教育では習いませんね。小学校の頃に使っていた絵の具といえば主に水彩絵の具だった気がします。

日本画の制作

様々な種類の岩絵具を主に使用します。岩絵具は辰砂、孔雀石、ラピスラズリなどの鉱石、半貴石を砕いてつくったものです。粉末状の顔料でありそのままでは固着力がなく画面に定着しません。

画面に定着させるためには膠を併用する必要があります。絵を描くのにはもちろん筆や陶磁器の筆洗器なども必要です。日本画の制作には様々な道具を揃える必要があります。

市内の文房具店では油彩の道具は一通り揃っている印象なのですが日本画の道具となるとほぼ取り寄せてもらう必要がありました。

岩絵具は鉱石からつくられているのです。高価なわけです。中でも天然岩絵具は不要な物質の選別を機械や科学的処理に頼っていないため手間がかかるとか。

伝統的な日本の顔料と言われている天然の岩群青や岩緑青、辰砂は高価な天然岩絵具のなかでも更に高価なのだそうです。

天然岩絵具とは別に人工岩絵具というものがあります。名前の通りですね。そして天然岩絵具に比べれば安価で入手しやすいのです。

水干絵具

f:id:mihoko-o:20200527162026j:plain

水干絵具/mihoko

日本画材のひとつである水干絵具は以前は泥絵具と呼ばれていました。山から採掘した土から出来ています。土を水で精製して不純物を取り除き、板状に干します。これに顔料を加えることで色々な色をつくりだします。

日本画の先生から「岩絵具は高価で手が出しづらいから水干絵具で大丈夫」と言われました。なので私も水干絵具を使っています。私が使用しているのは吉祥の水干絵具です。

教室はお休み中

今も日本画の作品を制作している途中ですが教室は休業中なのであります。緊急事態宣言が解除されても色々な事が元に戻るにはまだ時間がかかりそうですね。

猫と紙風船

#猫 猫と紙風船 - MIHOKOのイラスト - pixiv

美術展に出品した作品です。賞候補でした。精進します。

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。またお会いしましょう。