mihoko&gin-blog

猫との暮らしや製作した作品を紹介ながら日常も綴ってます。

魚の名前、あれこれ。

先日、魚を捌けますというブログを書きました。Twitterの方で成長で名前が変わるのですねというリプを頂きましたので本日は出世魚について書いていきたいと思います。

 

成長過程で名前がかわる魚

成長中に名前の変わる魚を出世魚といいます。出世魚は縁起が良い魚としてお祝い事や新年の祝い料理に使われる事もあります。

成長によって呼び名がかわるのは、成長によって見た目が違った生息域や生態の変化が理由です。

成長によって呼び名がかわる魚はブリやスズキ、ボラ、サワラ、コハダなどがあります。

魚の特徴と共に呼び名の変化について紹介したいと思います。成長と共に呼び名がかわる他、地方によって違う呼び名があるのも魚の面白いところです。

 

出世魚①ブリ

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ブリ

この間も少し書きましたがまずはブリについて改めて紹介します。

ブリはスズキ目アジ科に分類される海水魚で、北西太平洋に生息する大型の回遊魚です。

主な生息地は日本海南部・北海道南部・九州の太平洋岸ですが季節によって生息域を変えていく魚でもあります。

ブリの旬は産卵期で脂がのる冬です。日本では冬のブリを寒ブリと呼びます。刺身やたたき、寿司、照り焼き、塩焼き、煮魚などで美味しく頂けます。

 

ブリの呼び方は以下の通りです。

20cm程度のものを関西では「ツバス」、関東では「ワカシ」

40cm程度のものを関西では「ハマチ」、関東では「イナダ」

60cm程度のものを関西では「メジロ」、関東では「ワラサ」

80cm程度からそれ以上のものが「ブリ」

 

そのほか地方によっては別の名前で呼ばれる事もあります。

20cm程度のものを「アオコ」「ワカナゴ」「ツバイソ」「コゾクラ」

40cm程度のものを「フクラギ」や「ヤズ」

60cm程度のものを「ガンド」や「マルゴ」

 

出世魚②スズキ

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スズキ

スズキはスズキ目・スズキ亜目・スズキ科に属する魚です。主に日本の北海道より南の沿岸に生息しています。海岸近くや河川に生息する大型の肉食魚で食用や釣りの対象魚としてとても人気のある魚です。

スズキの身はほぼ血合いのない白身です。産卵期である冬に多く捕獲され、市場に出回ることからスズキの旬は冬とされています。

しかし、産卵期は卵に栄養を持っていかれるためスズキ自体の身は痩せているのです。スズキの肉質がよくなるのは夏です。

夏のスズキは肉質がよくなりとても美味です。夏のスズキと冬のスズキ、機会があれば食べ比べてみたいところですね。

河川にいることもあるスズキですが、河川にいる場合は食用には耐えられない臭みがある場合があります。逆に良質な水質に生息する場合は、肝臓や心臓、腸までソテーやお吸い物で美味しく食べられます。

 

スズキもまた成長によって名前がかわる魚です。25cmくらいのものを「セイゴ」40cm前後のものを「ハネ」又は「フッコ」、60cm以上のものを「スズキ」といいます。

東海地方では60cm程度までを「セイゴ」それ以上を「マダカ」と呼ぶようです。また、宮城県周辺では小型のものを「セッパ」と呼ぶことがあります。

 

出世魚③ボラ

全世界の熱帯又は温帯の海に広く分布している魚です。日本では北海道以南でひろく見られる魚です。ボラは基本的には海水魚ですが幼魚のうちはしばしば淡水域でも見られます。

水の汚染に強いという特徴をもつボラは都市部の港湾や川にも多く見られる魚です。

日本では高度経済成長以降、沿岸水域の汚染が進みました。これによってボラの身が臭いと嫌われるようになってしまいましたがそれ以前は味の良い食用魚として親しまれていました。

以前は高級魚として扱った地域も多くあったため、各地に様々な呼び名があります。

 

成長による名前の変化は以下の通りです。

オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド

また関西では「イセゴイ」、愛媛では「ナタネボラ」、広島では「マボラ」と呼ばれているようです。

 

出世魚④サワラ

サワラはスズキ目サバ科に属する海水魚で東アジアの亜熱帯域・温帯域に分布する魚です。

サワラは成長に従い名前がかわっていきます。

40〜50cmのものを「サゴシ」又は「サゴチ」

50〜60cmのものを「ナギ」

60cm以上を「サワラ」

 

因みに石川県の方言では「サワラ」は「カジキ」を指すそうです。

 

出世魚⑤コハダ

コハダといえば寿司種ですね!美味しい、新鮮なお寿司が食べたいです。コハダはニシン目ニシン科の海水魚で東アジアの内湾に生息しています。

コハダも成長により名前のかわる出世魚の1種ですが他の出世魚とは違い成魚になると商品価値が下がってしまう魚です。

コハダは稚魚から少し大きくなったものを新子(シンコ)と呼びます。新子は4〜5cm程度の時の名前です。7〜10cm程度のものを「コハダ」といいます。

コハダから少し大きくなったもの、13cm程度のものを「ナカズミ」、15cm以上のものを「コロシロ」といいます。

 

コハダは沿岸漁業の定置網や刺し網、地引き網で漁獲できます。サビキ釣りで釣れることもあり、酢との相性が抜群に良い魚です。寿司種としての需要がとても高い魚でもあります。

成長すると商品価値が下がる理由ですが、コハダと呼ばれるサイズより大きくなったものは骨が多く一般受けしない、と言われています。また食用としての利用価値がほぼ寿司種に限定されているのも理由だと思います。

 

コハダの若魚の別名には「ツナシロ」、「ハビロ」、「ドロクイ」、「ジャコ」などがあります。地域による呼び名の違いのようです。

 

魚の名前、あれこれ

魚の名前について書いてきましたが、他にもこんな名前があるよ、これも名前がかわる魚だよというものを知っている方は是非、教えてください。

成長途中で名前がかわっていったり地域によって全く違う名前だったりと本当に魚って面白いのです。

魚の生態や特徴を覚えられなくても名前だけ調べても面白いのが魚です。

 

私は水族館が好き

Twitterでのリプを頂いた他に魚の話をしようと思った理由があります。私は水族館や動物園が大好きなのです。魚は見るのも食べるのも大好きです。

水族館で時々「おいしそう」とか言ってしまいますが仕方ないですね。

そして、私が住んでいる地域は

緊 急 事 態 宣 言 が 解 除 さ れ ま し た !!

実際問題、解除されたからと言ってすぐにでかけられる訳でもありません。

出かけるには「お金」が必要です。当たり前ですけど。電車賃や食事代、入館料など。

家族全員、休業中だったわけでそんな余裕はどこにもないのです。

更に言えば解除されたからといって県内といえど「遠出」するのは怖いというのが本音です。

水族館や動物園にお出かけしたいのも本音ですが、もう少し様子をみたいですね。

 

※今回ブログに使用させて頂いた写真は「写真AC」からのダウンロードです※

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。水族館又は釣りに行きたいmihokoでした。またお会いしましょう。